干潮時間を迎えた韓国・仁川市中区の乙旺里海水浴場(c)news1
干潮時間を迎えた韓国・仁川市中区の乙旺里海水浴場(c)news1

【12月18日 KOREA WAVE】韓国仁川市(インチョンシ)の沿岸地域で海岸の浸食が深刻化している。中区(チュング)の旺山(ワンサン)・龍遊(ヨンユ)地区や沖合の大青島(テチョンド)、小伊作島(ソイジャクド)で広く砂の流出が進み、政府と仁川市が本格的な対策に乗り出した。

海面上昇に加え、港湾や住宅地の開発で海岸線が変化しているのが原因。特に旺山地区では、季節によって南北に移動していた砂が戻らず、海中の岩が露出している。

また、龍遊地区の乙旺里(ウルワンニ)海水浴場では、波や風で砂が道路にまで飛び、自治体が砂を補充する事業を進めているが、潮流の影響で毎年一定量が失われている。

一部では、旺山マリーナの建設による海流の変化が浸食を加速させたとの指摘も。環境団体は、以前北から南に流れていた沿岸流がマリーナで遮られ、砂が戻らなくなったと説明している。

政府と仁川市は総額149億ウォン(約15億8000万円)を確保し、対策事業を進める方針だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News