【12月18日 AFP】米国の裁判所は16日、医学研究のために献体された遺体の一部を密売していたとして起訴された名門ハーバード大学医学部(メディカルスクール)の元遺体安置所管理者に対し、拘禁8年の判決を言い渡した。司法省が明らかにした。

セドリック・ロッジ被告(58)は5月、2018年から少なくとも2020年3月まで、内臓、脳、皮膚、手、顔、解剖された頭部などを含む遺体の密売に関与した罪を認めた。

ハーバード大学によると、ロッジ被告は2023年5月に同大学を解雇された。

捜査官によると、ロッジ被告と妻のデニス被告(65)は、ボストン近郊の同大学医学部からニューハンプシャー州ゴフスタウンの自宅、マサチューセッツ州およびペンシルベニア州の各所に遺体の一部を運び出し、「雇用主、献体者、または献体者の家族に知らせず、許可も得ずに」他州の購入者に発送していたという。

司法省によると、デニス被告は拘禁1年の判決を受けた。

司法省によると、ロッジ被告が売却した遺体の多くはその後、転売された。

購入者の中にはすでに拘禁刑を言い渡された者や、判決を待っている者もいるという。(c)AFP