【12月18日 AFP】米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは17日、米メディア大手パラマウント・スカイダンスからの買収提案を拒否し、すでに合意している米ネットフリックスによる買収を支持するよう株主に呼びかけた。

米CNNを傘下に持つワーナーは声明で、ネットフリックスが提示した条件の方が優れていると述べ、パラマウントの提案については「我々が一貫して伝えてきた重要な懸念に対して回答していない」と批判した。

「ネットフリックスとの合併は、株主にとって優れた、より確実な価値を提供するものであると確信している」と株主に呼びかけた。

ネットフリックスは5日、ワーナーを買収することで最終契約を結んだと発表した。映画などを制作するスタジオ事業や動画配信などが対象。その3日後、パラマウントが、ワーナーに対する敵対的買収を開始。パラマウントの提案には、CNNなどのケーブルチャンネルの買収も含まれている。

パラマウントの最高経営責任者(CEO)は、ドナルド・トランプ米大統領の盟友で、世界有数の富豪ラリー・エリソン氏の息子、デービッド・エリソン氏。

トランプ氏は7日、ネットフリックスによる大型買収について「問題になる可能性がある」と述べ、公正な競争の観点から、この取引の承認判断に自身も「関与する」と表明した。また、ワーナーの売却に関しては、CNNも含まれるべきだとの考えを示した。(c)AFP