フィンランド首相、日中韓に謝罪 議員による東アジア人差別「つり目」騒動で
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【12月18日 AFP】北欧フィンランドのペッテリ・オルポ首相は17日、国会議員2人と欧州議員1人が指で両目尻をつり上げる「つり目ポーズ」をする写真を投稿した東アジア人に対する人種差別騒動について、日本、中国、韓国の国民に謝罪した。
2025年のミス・フィンランドに選ばれたサラ・ザフチェさんは11月、「中国人と食事中」というフィンランド語のキャプション付きでつり目ポーズをした写真をソーシャルメディアで共有。東アジア人の容姿に対する人種差別だとの非難が殺到し、先週ミス・フィンランドの称号を剥奪された。
これに対し、一部が称号剥奪処分は厳し過ぎると反発。右派連立政権の一角を担うポピュリスト政党、フィン人党のカイサ・ガレデウ議員とユホ・エーロラ議員、そしてセバスティアン・ティンキュネン欧州議会議員の3人は、「つり目」をする自身の写真をソーシャルメディアに投稿。ザフチェさんへの連帯を表明し、ミス・フィンランドの主催者を批判した。
オルポ首相は、日中韓にあるフィンランド大使館のソーシャルメディアアカウントで、「個々の国会議員による最近の侮辱的なソーシャルメディアの投稿に対して、心からおわび申し上げます」と謝罪。
「こうした投稿は、平等とインクルージョンを大切にするフィンランドの価値観を反映していません」「人種差別、あらゆる差別はフィンランド社会にあってはならないものです」と付け加えた。
公共放送フィンランド放送協会(YLE)によると、このスキャンダルを受けてフィンランドのテレビ制作会社が日本での共同プロジェクトを棚上げ。フィンランドの航空会社フィンエアー(フィンランド航空)も自社ブランドに悪影響を受けたとされる。
フィンランド首相府はAFPに対し、議員3人の行動が「フィンランドの立場を反映するものではないこと」を強調したいと述べた。
議員3人はこの騒動に対し、それぞれ異なる反応を示している。
エーロラ議員は謝罪し、ティンキュネン欧州議会議員は誰かを傷つけるつもりはなかったと釈明したが、ガレデウ議員は地元メディアに対し、謝罪する必要があるとは思わないと述べた。
フィン人党の議員団は18日に会合を開き、議員3人に対する処罰について協議する予定だ。
2023年に発足した右派連立政権は、フィン人党議員による相次ぐ扇動的な発言を受けて、大きな混乱に陥っている。
8月にはフィン人党の別の議員が、移民によってフィンランドが「豚小屋」と化していると発言した。(c)AFP