【12月16日 AFP】米軍は15日、東太平洋で麻薬密輸船とみられる船舶3隻を攻撃し、8人を殺害したことを発表した。麻薬密輸船への攻撃では、これまでに90人以上が死亡している。

中南米地域で活動している米軍を統括する南方軍(SOUTHCOM)はX(旧ツイッター)への投稿で「情報機関は、これらの船舶が東太平洋の既知の麻薬密輸ルートを通過し、麻薬密輸に従事していることを確認した」と述べ、「合計8人の麻薬テロリストが死亡した。最初の船で3人、2隻目で2人、3隻目で3人が死亡した」と付け加えた。

投稿には、3隻のボートが水上に浮かんでいる映像が含まれており、それぞれが攻撃を受ける様子が確認できる。

9月初旬以降、ピート・ヘグセス国防長官の下で、米軍はカリブ海と東太平洋で麻薬密輸の疑いがあるボートを標的にし、少なくとも26隻の船を破壊し、少なくとも95人を殺害している。

作戦では、世界最大の空母やその他の軍艦もカリブ海に展開している。ドナルド・トランプ米大統領は麻薬密輸との戦いが目的だとしているが、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、自国の政権交代をもくろんでいる可能性があると指摘している。(c)AFP