ロシア、パンクバンド「プッシー・ライオット」を過激派に指定
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【12月15日 AFP】ロシア・モスクワの裁判所は15日、ウラジーミル・プーチン大統領に批判的な立場を取り、フェミニズムを擁護するパンクバンド「プッシー・ライオット」を「過激派」であると認定した。この指定は、プーチン大統領やウクライナ侵攻を批判する人物を非合法化する際に使われる。
プッシー・ライオットは2012年、教会で抗議行動を行い、それ以降、楽曲や動画がロシア国内で禁止されている。
グループについてモスクワの裁判所は「過激派組織と認定し、ロシア連邦内での活動を禁止する」とし、検察当局の意見を支持する判断を下した。
2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以降、ロシア大統領府は反対意見への取り締まりを強化し、政策を批判する数十の団体の活動を禁じてきた。
判決を受けてグループの代理人は「口を挟む者を黙らせる行動だ」と独立系メディアSOTAvisionに述べた。
「過激派」と認定されたことで、グループとの一切の関わりが違法となる。SNSでの「いいね」も対象となり、事実上、国内での孤立を強いられる。(c)AFP