【12月15日 AFP】チリで14日、大統領選の決選投票が行われ、超保守派のホセ・アントニオ・カスト氏(59)が当選を確実にした。

開票率80%時点の速報集計で、カスト氏の得票率が58%。対立候補のジャネット・ハラ氏(51)が敗北を認めた。

カスト氏は、数十万人の不法移民を追放し、北部国境を閉鎖することを公約に掲げて選挙運動を行った。また、高い暴力犯罪率に対処して停滞した経済を再生すると訴えた。

移民の国外追放などドナルド・トランプ米大統領と同様の政策を推し進めるとみられ、南米で新たに親米政権が発足することになる。

マルコ・ルビオ米国務長官は声明で、カスト氏が勝利したことを受けて祝意を表し、「チリが、公共安全の強化、不法移民の終結、そして対米ビジネスの活性化など我々と共有の優先事項を進めると確信している」と述べた。(c)AFP