【12月11日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は10日、米国がベネズエラ沖で大型石油タンカーを拿捕(だほ)したと発表した。これにより、米国とベネズエラの間の緊張が劇的に高まっている。

米国はカリブ海で海軍を大規模展開しており、麻薬密輸船とされる船への攻撃を実施している。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、これが体制転換を狙ったものだと主張している。

パム・ボンディ米司法長官が公開した映像には、兵士らがヘリコプターからタンカーの甲板へロープで降下し、銃を構えて船橋に突入する様子が映っていた。

トランプ氏はホワイトハウスで、「われわれはベネズエラ沖でタンカーを拿捕した。大きなタンカーだ。非常に大きい。実際、これまでで最大の拿捕だ」とし、「他にもいろいろ起きている。後で目にすることになるだろう」と続けた。

ボンディ氏は、このタンカーがベネズエラとイランから制裁対象の石油を運ぶ「不正な石油輸送ネットワーク」の一部だと述べた。

米メディアは、タンカーがキューバに向かっていたところ、米沿岸警備隊により拿捕されたと報じている。

トランプ氏は「非常に正当な理由で拿捕された」とだけ話している。

トランプ政権は、麻薬取引対策の名目で世界最大の空母を含む艦隊を展開し、マドゥロ政権への圧力を強めている。米国はまた、これまでに20隻以上の麻薬密輸船とされる船を攻撃し、少なくとも87人を殺害している。

さらにトランプ氏は先日、米ポリティコに対してマドゥロ氏の「命運は尽きつつある」と述べ、米国による地上侵攻の可能性を否定しなかった。(c)AFP