タイとカンボジア国境紛争が3日目に 重火器使用、民間人犠牲
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【12月11日 CGTN Japanese】タイとカンボジアの国境地帯では12月7日から激しい衝突が発生し、多くの場所で激しい砲撃が行われ、砲声が響いています。双方は相手側が先に発砲したと非難しています。今回の新たな衝突は12月9日、3日目に入りました。
タイ陸軍の報道官は9日、「タイとカンボジアの間では依然として軽火器を用いた衝突が続いており、国境紛争でタイ軍兵士3人が死亡した」と発表しました。タイ陸軍第2軍区は同日、「カンボジア側が本日午前6時より国境地帯の複数の場所に向けてBM-21ロケット砲を発射し、タイは交戦規則に基づいて行動した」との声明を発表しました。
一方、カンボジア国防省の報道官は12月9日の記者会見で、「タイ軍が7日午後から9日午前にかけて、重火器やF-16戦闘機、毒ガスを用いてカンボジア軍の陣地と民間人を襲撃した。今回の国境紛争でカンボジアの民間人7人が死亡し、20人が負傷した。カンボジア国防省はこれを強く非難する」と述べました。
国連のドゥジャリク事務総長報道官は、現地時間12月8日、「事務総長は最近タイとカンボジア国境地帯で発生した衝突に対して強い懸念を抱いている」と表明し、「タイとカンボジアは緊張した情勢を緩和させるためにあらゆる努力を尽くし、双方がクアラルンプールで署名した和平合意の枠組みを順守し、対話を通じて解決策を模索すべきだ」と指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News