マムダニ氏、クイーンズの質素なアパートから市長公邸転居へ
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【12月9日 AFP】ゾーラン・マムダニ次期ニューヨーク市長は8日、クイーンズの家賃規制アパートを離れ、マンハッタンの市長公邸に移ると発表した。
先月の市長選挙で圧勝した民主社会主義者のマムダニ氏は、来年1月1日の市長就任後、同市の高級住宅街アッパーイーストサイドにある市長公邸、グレイシー・マンションに移ることを認めた。
イーストリバーのほとりにある1000平方メートルを超える邸宅は、1799年に建てられた。1942年以来ニューヨーク市長の公邸となっているが、現職がそこに住む義務はない。
そのため、家賃の高騰といったニューヨーカーを悩ませる問題に取り組むことを公約に掲げた34歳のマムダニ氏が、クイーンズの質素な2ベッドルームの住居を離れるか否かについては、臆測が飛び交っていた。
2002年から2013年まで市長を務めたマイケル・ブルームバーグ氏を除くほとんどの市長は、この邸宅に住んでいた。
マムダニ氏は8日の声明で、妻でイラストレーターのラマ・ドワジ氏とともに、主に安全上の理由からこの決定を下したと述べ、多様な移民が暮らすクイーンズのアストリア地区のアパートを離れることには後ろ髪を引かれる思いだったと語った。
「私たちは、この街が壊滅的なパンデミック、移民への残酷な攻撃、そして長年にわたる家賃高騰危機に見舞われる中、この地域を故郷と呼んできた。何度も、このコミュニティーは互いに支え合ってきた。すべてが恋しくなるでしょう」と述べ、「この決定は、家族の安全と、ニューヨーカーが支持した家賃の手頃さを実現するために全力を尽くすことの重要性に基づいている」と付け加えた。(c)AFP