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【12月06日 KOREA WAVE】韓国大邱市達城郡の製紙工場で20代の男性労働者が作業中に機械に巻き込まれて死亡する事故が発生し、知人とみられる人物の追悼文がネット上に掲載され、多くの人々に衝撃と悲しみを与えている。

12月1日、大邱消防安全本部などによると、この男性は、塗装機械に付着した異物を取り除こうとしていたところ、機械に体を挟まれ死亡したとみられている。警察と労働当局は、目撃者の証言などをもとに事故の詳しい経緯を調査中。

あるオンラインコミュニティに同日、死亡通知書の画像とともに、男性の知人とみられる人物による投稿が掲載された。投稿者は「友人が機械に巻き込まれて亡くなった。今年は3000万ウォン(約330万円)近く貯めたって喜んでいた。1月には一緒に旅行に行こうと約束していたのに……。涙が止まらない。悔しくてどうすればいいのか」と無念さをにじませた。

この悲報に、ネット上では追悼の声とともに、重大事故を防止する制度の強化を求める声が相次いでいる。「“パルリ、パルリ(早く、早く)”文化が事故を招く」「同じような事故で身近な人を亡くした」「父の知人もフォークリフト事故で亡くなったと聞いたとき、とてもつらかった」といったコメントが寄せられている。

韓国では労災死亡者数が、3年ぶりに再び増加傾向に転じたことが明らかになっている。韓国雇用労働省によると、2025年7〜9月期の労災調査対象事故による死亡者数は合計457人(440件)で、前年同期比14人増加した。

業種別では、建設業が210人(前年同期比7人増)、製造業が119人(15人減)、その他業種が128人(22人増)となっており、特に卸・小売業(11人増)や農林水産業(10人増)で急増している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News