中国PC市場、第3四半期に2%成長
発信地:東京
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【12月14日 東方新報】技術調査・コンサルティング機関「オムディア(Omdia)」の最新データによると、2025年第3四半期の中国PC市場は前年同期比2%成長し、出荷台数は1130万台に達した。
デスクトップ(デスクトップ型ワークステーションを含む)の出荷台数は330万台で、前年同期比8%増となった。特に商用市場の需要が強く、同市場の出荷は前年同期比9%増と伸びた。ノートPC(モバイルワークステーションを含む)の出荷台数は800万台で、前年並みの水準を維持した。タブレット市場は引き続き好調で、出荷台数は前年同期比9%増の880万台となった。
オムディアは今後について、2025年末までに中国PC市場は前年同期比5%増となり、年間出荷台数は4150万台に達するとの見通しを示した。上半期の堅調な消費需要と強い法人向け需要が主な成長要因で、この傾向は2026年まで続くと予測している。
オムディアのアナリストは、PCに比べ、タブレットは2025年も強い成長を維持すると分析している。継続的な値引きやメーカーによる直接補助などで価格競争力が高まり、中国の消費者にとって非常に魅力が高い状態が続いているという。
報告は、AIの普及が消費市場と法人市場の双方で加速しており、CPU性能、ストレージ容量、NPU(ニューラル処理ユニット)搭載の有無が、AI関連利用シーンを検討する購入者にとって最も重要なハード指標になっていると指摘した。オムディアは、2025年には大中華圏のPCの32%がAI機能を備え、2026年にはその割合が46%に達するとの予測を示している。(c)東方新報/AFPBB News