【12月4日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は3日、モスクワでの協議は結論に至らなかったものの、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナ戦争を終わらせたいと考えていると述べた。米高官は、ウクライナ側の交渉担当者トップとの追加会合に向け準備を進めている。

スティーブ・ウィトコフ米特使とトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏は、ロシア大統領府(クレムリン)でプーチン氏と深夜まで協議したが、第2次世界大戦以降では欧州最悪の紛争を終結させる突破口は見いだせなかった。

クレムリンは協議後、米国の和平案の一部は受け入れられないと表明。この案には、ウクライナが侵攻からほぼ4年たった現在も保持している東部ドンバス地域の一部を、ロシアに譲渡する内容が含まれている。

トランプ氏はAFP記者からの質問に対し、「プーチン大統領とはまずまず良い会合だったと聞いている」と話し、その後「非常に良い」会合だったと付け加えた。

また、トランプ氏は「物事は両者の協力が必要だ」と述べ、結果を判断するには時期尚早だとした。

ウィトコフ氏とクシュナー氏がプーチン氏に戦争終結の意思を感じ取ったか問われると、トランプ氏は「彼は戦争を終わらせたいと思っている。それが彼らの印象だ」と答えた。

米当局者によると、ウィトコフ氏とクシュナー氏は4日にマイアミ州フロリダで、ウクライナ代表団のルステム・ウメロフ国家安全保障・国防会議書記と協議を行う予定だという。(c)AFP/Danny KEMP