トランプ氏、ソマリア移民に激怒「米国に必要ない」 補助金不正受給スキャンダル受け
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【12月3日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は2日、ソマリア移民に対する怒りを爆発させ、ソマリアを「どうしようもない国」と呼び、ソマリア人を米国に受け入れるべきではないとの見解を示した。
ミネソタ州でソマリア系米国人が主体となって架空の社会福祉事業をでっち上げ、計10億ドル(約1550億円)以上の補助金・助成金を不正受給したスキャンダルが発覚したことを受けたもの。現在検察が捜査を進めている。
トランプ氏は閣議で、「(ソマリアでは)彼らは何も持っていない。走り回って殺し合っているだけだ」「彼らの国が良くないのには理由がある。彼らの国はどうしようもない。米国に彼らは必要ない」と述べた。
トランプ氏は長年、少数派の非白人を嘲笑し、バラク・オバマ元大統領は米国ではなくケニア生まれだという陰謀論を広めて政界で名を上げてきた。
また、多数派を占める白人が政治的、文化的パワーを失うのではないかという懸念をしばしばあおってきた。
トランプ氏は閣議で「われわれは転機を迎えている」「いずれにせよ、このままごみを受け入れ続ければ、米国は間違った方向に進むことになる」と述べた。
トランプ氏は、ソマリア系米国人は国家に「何の貢献もしていない」と述べ、ソマリア出身のイルハン・オマル下院議員(民主党、ミネソタ州選出)を激しく非難。
「イルハン・オマルはごみだ。彼女の友人たちもごみだ」「彼らを祖国に帰し、そこを立て直させよう」と述べた。
トランプ氏は先週、ソマリアが無政府状態に陥った1991年以来、米国で施行されてきたソマリア人に対する一時保護プログラムを終了させた。
ミネソタ州では、補助金・助成金を不正受給しようとする陰謀が相次いで発覚し、検察が捜査している。その中には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)中に子どもたちに食事を提供していると虚偽の主張をした団体によるものも含まれている。
ミネソタ州は歴史的に民主党寄りで、難民を受け入れてきた歴史があり、ソマリア系米国人のコミュニティーも数多く存在する。
ミネソタ州知事が昨年の米大統領選で敗れた民主党のカマラ・ハリス前副大統領のランニングメート(副大統領候補)だったティム・ワルツ氏であることから、このスキャンダルは政治的な側面も帯びている。(c)AFP