【12月1日 AFP】25F1第23戦カタールGPは30日、決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはマクラーレンの戦略ミスを大いに生かして3連勝を挙げ、5連覇への望みを高めた。

レース7周目を迎えた際にキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとアルピーヌのピエール・ガスリーが接触してスピンすると、セーフティーカーが導入された。

ここでフェルスタッペンは即座にピットインして新品のミディアムタイヤに履き替えたが、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスはステイアウトを選択し、義務付けられていた2回のピットストップのうち「フリー」の1回を逃した。

セーフティーカーが退いた後もポールポジションから出たピアストリがトップを走行したが、マクラーレンの2台はここから2ストップが必要な状況だった。

中盤を向かえマクラーレン勢がピットに入ると、ここでフェルスタッペンが首位に浮上。32周目で2度目のピットに入ったフェルスタッペンは、前を走るマクラーレンの2台がもう一度ピットに入る必要があると把握しながら、3位でコースに復帰した。

最速マシンでフロントロー独占の状況からスタートしたマクラーレンが基本的な戦略ミスを犯す中、フェルスタッペンは冷静な走りで勝利をつかんだ。

2位にピアストリ、3位にウィリアムズのカルロス・サインツ・ジュニアが続き、ドライバーズ選手権でトップに立つノリスは4位に終わった。

5位以下にはメルセデスAMGのキミ・アントネッリとジョージ・ラッセル、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ、フェラーリのシャルル・ルクレール、レーシングブルズのリアム・ローソン、レッドブルの角田裕毅が入った。

総合争いではフェルスタッペンが2位に浮上し、首位ノリスとの差を12ポイントに縮めた。ピアストリは3位に後退したものの、こちらもその差を18ポイントとしている。

タイトル争いは、12月7日に行われる今季最終戦のアブダビGPで決することになる。(c)AFP