【11月29日 AFP】欧州航空機大手エアバスが、最大約6000機の「A320」型機がソフトウエアの更新を必要とする可能性があると勧告を発したことを受け、世界各地の航空会社は29日、遅延や欠航を発表している。

エアバスは28日、昨年10月に発生した米国の格安航空会社(LCC)ジェットブルー航空の機体が飛行中に制御問題を起こした不具合を評価し、顧客に「予防措置を取るよう」指示した。

発表では「強い太陽放射が飛行制御の機能に不可欠なデータを破損させる可能性がある」とし、「現在運行中のA320ファミリー機のかなりの数が影響を受ける可能性がある」と述べた。

ソフトウエアの更新は大半の機体で「数時間」で済むが、約1000機については「数週間」かかると、事情に詳しい関係者がAFPに語った。

エアバスの声明は、どの企業がソフトウエアを設計したかを明らかにしていない。

仏航空大手エールフランスはAFPに対し、29日にどれだけの便が欠航するかについては計算を行っていると述べた。28日には35便が欠航している。

一方で、コロンビアのアビアンカ航空は自社機材の70%が今回の件で影響を受けたとしており、「今後10日間にわたり大きな混乱が予想される」と発表した。

米国では、アメリカン航空が勧告を受けてすでにソフトウエア更新を開始しており、約340機の大半を29日までに整備できる見込みだと述べた。ユナイテッド航空は6機が該当すると認め、数便に混乱が生じると発表。デルタ航空も29日朝までに更新が完了する見込みとしている。

1988年から生産されているA320は、世界で最も売れている航空機。今年9月末までに1万2257機を販売しており、ボーイング737の1万2254機を上回った。(c)AFP