【11月29日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は28日、ジョー・バイデン前大統領がオートペン(自動署名装置)で署名したすべての文書を「無効」とすると発表した。法的には不確かな措置ながら、前任者への攻撃を強めた。

トランプ氏はこれまで、バイデン氏が恩赦や大統領令といった文書にオートペンを用いたとされる件で、統治するにはバイデン氏は老齢すぎたと非難して、国民の怒りをあおろうとしてきた。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「スリーピー・ジョー・バイデンがオートペンで署名した文書は約92%にのぼるが、それらはすべてここに無効とし、効力を失う」とし、「私はすべての大統領令、そして悪徳バイデン自身が直接署名していないその他のものを取り消す。オートペンを操作した者たちが違法に行ったからだ」とも述べた。

オートペンは歴代大統領も使用してきたが、トランプ氏はバイデン氏の使用は当時の大統領が精神的に無力で、政権を掌握していなかった証拠だと主張している。

保守系の法律評論家エド・ウィーラン氏はSNSで、トランプ氏はバイデン氏の自筆かどうかに関わらず、大統領令を撤回する権限を持つと指摘。しかし、「バイデン氏が自動署名を指示した『その他すべて』(例えば、議会で制定された法案や恩赦)に関しては、彼(トランプ氏)には同じ自由はない」と続けた。

米司法省は2005年、大統領は法案に自筆で署名する必要はなく、職員に大統領の署名を付すよう指示できるとし、その方法の一例としてオートペンを挙げている。(c)AFP