【11月26日 AFP】ナイジェリア西部クワラ州で、武装集団が村を襲撃し、女性と子ども10人を拉致した。警察が25日、明らかにした。ナイジェリアでは襲撃・拉致事件が相次いでいる。

同州警察のオジョ・アデキミ長官によると、襲撃犯は遊牧民で、24日夜に「時折銃撃しながら」イサパ村を襲撃した。イサパ村の隣村も1週間前に武装集団に襲撃を受け、35人が拉致されたばかり。

長官はAFPに対し、「襲撃犯を追跡しており、警察官は地元のハンターと共に森の中を捜索している」と述べた。

1週間前にはイサパ村から約20キロ離れたエルク村のキリスト教ペンテコステ派のキリスト・アポストリック教会が武装集団の襲撃を受け、2人が死亡、信徒35人が拉致されたばかり。

ナイジェリアでは先週、学校が襲撃され生徒が拉致される事件が2件起きている。1件では300人以上が拉致された。

ナイジェリア北東部では、15年以上にわたり、「ジハード(聖戦)」遂行を主張するイスラム過激派組織による襲撃に見舞われ、4万人以上が死亡、200万人が家を追われた。

北西部では、「盗賊団(バンディッツ)」と呼ばれるギャングが跋扈(ばっこ)し、村々を襲撃しては住民を殺害・拉致している。

ドナルド・トランプ米大統領は今月、ナイジェリアでキリスト教徒が「ジェノサイド(集団殺害)」されていると主張し、軍事介入をちらつかせているが、ナイジェリア政府はこの主張を否定している。(c)AFP