洪水被害で少なくとも55人死亡、ベトナム
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【11月22日 AFP】ベトナムでは、1週間にわたって続く洪水により、当局によると少なくとも55人が死亡した。22日も十数人の行方不明者の捜索が続いている。
10月下旬以降、ベトナムの南中部では降雨が続き、観光地を含む広範囲のエリアで洪水が発生している。
今週、沿岸部にあるニャチャンの市街地は水没し、高原の観光地ダラット周辺では死者が出る土砂崩れが発生した。
環境省が22日に発表したところによると、16日以降、6つの省で合わせて少なくとも55人が死亡し、13人の行方不明者の捜索が続いている。
山岳地帯のダクラク省が最も被害が大きく、20人以上の死者が確認された。国営メディアは、同省では21日に洪水の水が引き始め、救助隊が木の上や家屋の屋根に取り残された人々を救出していたと報じた。
22日時点で複数の幹線道路が通行不能となり、30万人に停電の影響が出ている。環境省は、当初その影響を受けていたのは100万人以上だったとしてる。
ベトナムでは毎年6月から9月にかけて豪雨に見舞われるが、気候変動が被害を拡大しているとみられる。(c)AFP