【11月21日 AFP】今季の自転車ロードレースで、親パレスチナ派の抗議活動の標的となっていたイスラエル・プレミアテックは20日、チーム名をNSNサイクリングチームに変更すると発表した。

チームは「国際スポーツおよびエンターテインメント企業のNSN(Never Say Never)と、スイス・ジュネーブに本拠を置くグローバル投資プラットフォームのStonewegが、2026年シーズンに向けてワールドツアーおよび育成チームの運営を引き継ぐべく、プロロードレース界でジョイントベンチャーを結成した」との声明を発表している

NSNは設立7年目のスペイン・バルセロナ拠点の企業で、12人の創業者の中には、サッカー元スペイン代表MFで同国1部FCバルセロナでプレーしたアンドレス・イニエスタ氏が名を連ねている。

同社はサッカー・デンマーク2部リーグのFCヘルシンゲルを保有し、サッカー、音楽、展示会におけるプロモーター業やコンテンツ提供などの活動をしている。

今年8月から9月にかけて開催されたグランツール(三大ツール)のブエルタ・ア・エスパーニャは、抗議活動を受けて複数のステージが中断されたり、短縮された。

同大会終了後にカナダの企業であるプレミアテックは、チームに対して名称とブランドイメージの刷新を求め、チーム側は「イスラエル的なアイデンティティ」からの脱却に同意した。それでもプレミアテックは今月に入り、スポンサーから完全撤退していた。

発表によると、新チームはスイスに登録され、拠点はスペイン・カタルーニャ州のバルセロナとジローナに置かれることになる。(c)AFP