韓国「カカオマップ」の位置共有機能は監視か安心か?…ユーザー間で賛否両論
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【11月20日 KOREA WAVE】韓国の大手IT企業カカオが運営する地図アプリ「カカオマップ」の位置共有機能が、アップデートをきっかけに「プライバシー侵害」との声が上がり、論争を呼んでいる。韓国国内では、親が子どもの通塾を確認したり、恋人の居場所をめぐってトラブルが起きたりと、さまざまなケースがSNSやコミュニティで話題に。利用者の間では「防犯・安心に役立つ」と歓迎する声と、「監視に悪用されかねない」と懸念する声が拮抗している。
カカオマップの「友だち位置」機能は、2019年に「トーク友だち位置共有」として導入された機能を大幅にリニューアルしたもので、11月12日から提供が始まった。
今回の主な変更点は▽位置共有時間が最大1時間から“無期限”に拡大▽位置の一時非表示機能の追加(即時または予約設定可能)▽カカオトークからの招待機能追加▽アプリ内のチャットやエモティコン(感情とアイコンを組み合わせた造語)機能を強化――などだ。
カカオ側は「家族や友人、恋人との待ち合わせや、ランニング・登山グループでの活用に最適」とし、「位置共有はすべてユーザーの同意に基づいており、非表示や共有解除も自由に可能」として、プライバシーへの配慮を強調している。
一方、利用者からは「娘の帰宅確認に便利」「一人暮らしの高齢者の見守りにも有用」といった肯定的な意見の一方で、「恋人同士で感情的な衝突の原因になりうる」「職場で共有を求められると断りにくい」といった声も上がっている。
位置情報のリアルタイム共有機能はGoogleやInstagram、Snapchatなど多くのアプリですでに導入されている。InstagramではDM内で一定時間、ユーザー間で位置情報を共有できる機能もある。
にもかかわらず、今回カカオマップが特に注目された背景には、最近のカカオトークの「友だちタブ」改編に対する不満や、個人情報保護に対する利用者の敏感さが影響しているとみられている。
業界関係者は「位置共有機能自体は新しくないが、国民的アプリであるカカオに対する社会的な信頼感や期待の高さゆえ、他社以上に慎重な対応が求められている」と指摘している。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News