ペリエの「天然ミネラルウォーター」表示は妥当 仏裁判所が判断
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【11月19日 AFP】フランスの裁判所は18日、炭酸飲料水ブランド「ペリエ」が同社製品を「天然ミネラルウォーター」として販売し続けることを認めた。仏消費者団体はラベルが誤解を招くとして販売停止を求めていた。
消費者団体「UFC-Que Choisir」は、同社の微細ろ過プロセスにより、ペリエが「天然ミネラルウォーター」の名称を主張できないと主張し、パリ近郊ナンテールの裁判所に訴えていた。
裁判所は、「『天然ミネラルウォーター』と表示されたペリエの水に関連する消費者への健康リスクの存在は確認されていない」として、この訴えを退けた。
消費者団体の代表はこの判断に「われわれが指摘してきた、誤解を招く商慣行という問題に見合う判断ではない」として不満をあらわにした。
団体はネスレ・ウォーターズに5000ユーロ(約90万円)の支払いを命じられた。
同社は判断を歓迎し、「ペリエの天然ミネラルウォーターの食品安全性は常に保証されていることが確認された」と述べた。
2024年初め、ネスレ・ウォーターズは、品質向上のため紫外線処理や活性炭フィルターなどの禁止された処理を使用していたと報じられた。こうした処理は、天然ミネラルウォーターが本来の状態を変えるいかなる処理も受けてはならないと定めるフランスおよび欧州の法律に反している。
同社は法的措置を回避するため、200万ユーロ(約3億6000万円)の罰金を支払った。(c)AFP