ソウル漢江「水上バス立ち往生」事故、兆候はあった…今年だけで15回も「異常」報告
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【11月19日 KOREA WAVE】ソウル・漢江(ハンガン)で11月15日、運航中の水上バス(通称「漢江バス」)が川底に乗り上げて停止する事故が発生した。調査の結果、この事故に先立ち11月だけで13回、年内では15回にわたり「異物との接触」や「水深の浅さ」について関係者から報告が上がっていたことが判明した。ソウル市は原因調査と再発防止のため、当面、7カ所ある船着場のうち蚕室・狎鴎亭・玉水・トゥクソムの4カ所での運航を停止し、麻谷・望遠・汝矣島のみ運航を継続する。
漢江バス運営会社のキム・ソンジク代表は17日、ソウル市庁で開いた記者会見で明らかにした。報告は8月1日、10月1日、11月7日以降に集中しており、特に11月14~15日には漢南大橋や東湖大橋、城山大橋など複数地点で異常が指摘されていた。
11月15日の事故は午後8時25分ごろ、蚕室行きの漢江バスが蚕室船着場の手前約100メートルで川底に乗り上げて停止したもの。事故の原因は、夜間運航中に一部の航路表示灯が消えていたことで、定められた航路から約60メートル逸脱し、浅瀬に進入したためとされる。乗客82人は付近の船着場へ無事移送され、人的被害はなかった。
キム代表は「船長の証言では、右側の航路表示灯が見えなかったため左側を頼りに接岸しようとした結果、干潮の浅い水深に突っ込んだという。現時点で人的ミスかどうかの判断は難しい」と述べた。
蚕室付近の川底には、韓国ガス公社が設置したガス管保護構造物もあり、運航には注意が必要な区域とされている。なお、ガス管が埋設されているのは汝矣島など他にもあるが、そこでは水深が約7メートルあるため安全性が高いとされる。
ソウル市未来漢江本部のパク・ジニョン本部長は「今回の事故はガス管との接触ではなく、川底の砂利や土壌に船がはまったことが原因と確認された」と述べた。
加えて事故当日の昼にも、別の船が異物と接触したとの報告があり、11日にはロープにプロペラが絡まる事故も起きていた。市側は船着場設置時に「1.8メートルの基準水深に1メートルの余裕を加えた2.8メートル」で問題なしと判断していたが、今回の事態は想定外だったという。
キム代表は「11月のような“渇水期”を実際に経験したのは初めてで、ここまで水位が下がるとは予測できなかった」としたうえ、今後の対応として「蚕室船着場はアクセス性から選んだが、必要に応じて移転や航路の浚渫工事も検討する」と説明した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News