中国が開発したミクロの世界の「スーパーカメラ」が検収に合格
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【11月19日 CGTN Japanese】中国科学院高能(高エネルギー)物理研究所は11月16日、中国初の高エネルギー直接配置型非弾性中性子散乱分光器(以下「高能非弾性分光器」)が検収に合格し、正式に運用・科学実験に使用できる条件を満たしたと明らかにしました。
通常の科学機器を人間の目に例えるなら、高能非弾性分光器は「超能力」を持つ「スーパーカメラ」のような存在です。それにより、物質の静的構造を鮮明に捉えられるだけでなく、物質内部の原子や分子がピコ秒(1兆分の1秒)の時間スケールで示す動的過程を検出する能力を備えており、原子や分子がどのように振動し、どのように回転し、どのようにエネルギーを伝達するのかを、その瞬間ごとに記録することができます。
この高能非弾性分光器の特徴は、電化を持たずに強力な透過力を有するという中性子の特性を利用して、物質内部の微視的運動を直接検出できる点にあります。中性子が物質中の原子核と「非弾性衝突」を起こす際、中性子は速度と方向を変化させます。これらの変化を通じて、科学者は物質内部の動的情報を逆算することができます。
高能非弾性分光器は検収を終えた後、試運転段階に入り、2026年に正式にユーザーに公開される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News