少林寺「CEO僧侶」釈永信元住職の逮捕承認、資金流用疑い 中国
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【11月16日 AFP】<更新>中国武術・少林拳で知られる中国河南省の少林寺の元住職について、横領の疑いで逮捕が承認されたと地元当局が16日、発表した。ただし、実際に拘束されたかどうかは不明。
少林寺の元住職、釈永信容疑者は7月、「極めて悪質な行為」を理由に解任され、プロジェクト資金や寺院資産の流用の疑いで調査を受け、僧籍を剥奪されていた。
新郷市検察院は声明で、少林寺のある河南省の当局が「横領、資金の不正流用、非国家職員としての収賄」の疑いで逮捕を承認したと明らかにした。
釈容疑者は1999年に住職に就任し、その後、少林寺の研究や文化知識を海外に広めた。国外で数十の企業を設立したことから「CEO僧侶」と呼ばれる一方、仏教の商業化として批判も受けていた。
これまでに、寺院運営会社の資金を横領し、高級車の車列を維持し、複数の女性との間に子供をもうけたと非難されていた。7月には仏教界の最高機関が、釈容疑者の僧籍証明書を取り消すと発表していた。(c)AFP