【11月16日 AFP】英国は15日、亡命制度見直しの一環として、難民保護の方針を大幅に変更すると発表した。

現在、難民認定を受けた人は5年間の保護を受け、その後に無期限滞在許可を申請し、最終的には市民権を取得することができる。

しかし内務省は、難民認定の期間を30か月に短縮すると発表。また、その保護は「定期的に見直され」、母国が安全と判断され次第、帰国を余儀なくされるとした。

さらに、亡命を認められた難民が英国で長期的に居住する許可を申請できるようになるまでの期間について、現在の5年を20年に延ばす方針を示した。

シャバナ・マフムード内相は「英国の亡命希望者への“ゴールデンチケット”を終わらせる」と声明で述べた。内務省は、これらの提案を「現代における亡命政策の最大の改革」と呼んだ。

フランスから小型ボートで英仏海峡を渡る移民の問題をめぐっては、キア・スターマー首相が世論の圧力を受ける一方、ナイジェル・ファラージ党首が率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」の支持拡大を招いている。

英国での亡命申請は記録的水準にあり、2025年6月までの1年間で約11万1000件に達したと公式統計が示している。(c)AFP