トランプ氏、盟友グリーン議員への支持撤回 MAGAに大きな亀裂
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【11月15日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は14日、一連の意見の相違を受け、盟友マージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州選出)への支持を撤回すると表明した。
生活費の高騰や少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の事件をめぐり、トランプ氏に対する批判が強まる中で「米国を再び偉大に(MAGA)」運動に大きな亀裂が生じていることを示している。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「私はマージョリー・テイラー・グリーン『下院議員』への支持と推薦を撤回する」と表明。
「『頭のおかしい』マージョリーは文句、文句、文句ばかりだ!」と続けた。
トランプ氏は、ジョージア州の共和党員が共和党予備選でグリーン氏の対抗馬として出馬すると決めた場合、支持する用意があると述べ、国民は「彼女とその振る舞いにうんざりしている」と述べた。
「適切な人物が出馬すれば、私の全面的かつ揺るぎない支持を得られる。彼女(グリーン氏)は極左に走った」とトランプ氏は述べた。
トランプ氏はこれまでも忠誠心が足りないと見なした共和党議員に対抗馬を立て、おおむね成功させてきた。
グリーン氏はX(旧ツイッター)ですぐに反論し、「私はドナルド・トランプ氏の崇拝者でも使用人でもない」と述べた。
エプスタイン事件の全ファイルを開示するよう求める議会の取り組みを支持していることへの罰として、そして他の共和党員への見せしめとして自身を攻撃していると主張した。
今回の仲間割れは、トランプ氏にとって微妙な時期に起きた。今月の地方選での大敗は、2026年の中間選挙まで1年となる中、共和党に不安をもたらしている。
グリーン氏は最近まで熱烈なトランプ支持者で、3月の議会演説では「トランプ氏は全てにおいて正しかった」と書かれた帽子をかぶっていたほどだ。だが、それ以来、多くの問題でトランプ氏と意見を異にしている。
トランプ氏は10日、ついにグリーン氏への不満をあらわにし、「彼女は道を誤った」と述べた。
グリーン氏は陰謀論「Qアノン」を信奉し、2018年にカリフォルニア州で起きた山火事はユダヤ財閥ロスチャイルド家が管理する宇宙レーザー兵器によって引き起こされたと主張している。(c)AFP