トランプ氏、映像編集巡りBBCを提訴へ 最大50億ドル
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【11月15日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は14日、英BBCがトランプ氏の演説の一部を誤解を招くように編集したとされる問題で謝罪した一方で損害賠償には応じないとしたことを受け、最大50億ドル(約7730億円)の訴訟を起こすと発表した。
「おそらく来週、10億ドルから50億ドルの間で訴訟を起こすだろう。やらなければならないと思う。彼らは不正をしたことを認めているのだから」とトランプ氏は大統領専用機エアフォースワンの中で記者団に語った。
トランプ氏の弁護団は10日、BBCに対し、2021年の米国議会襲撃前の演説のビデオで大統領を中傷したと非難する書簡を送り、14日までに謝罪し、賠償するよう求めていた。
トランプ氏は14日遅く、「英国の人々はご想像のとおり、起こったことについて非常に怒っている。なぜなら、BBCがフェイクニュースであることを示しているからだ」と述べた。
トランプはさらに、BBCの問題をキア・スターマー英首相に提起するつもりだと付け加えた。スターマー氏はBBCの独立性を支持しつつも、トランプ氏に敵対する立場を取ることを避けている。
BBCは10日、昨年放送されたドキュメンタリーで、トランプ氏が2021年1月6日に支持者による米国議会襲撃の直前に「暴力行為」を直接促したという印象を与えたことについて謝罪した。
しかし、BBCは「ビデオクリップの編集方法について真摯に遺憾の意を表するが、中傷の主張には根拠がないと強く反論する」と付け加えた。(c)AFP