パレスチナ人153人、ガザから南アに「追放された」 ラマポーザ大統領
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【11月15日 AFP】南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は14日、同国にパレスチナ人150人以上が「不可解にも」到着したと明らかにし、彼らがパレスチナ自治区ガザ地区から「追放された」との見解を示した。
13日にチャーター機でヨハネスブルク(O・R・タンボ)国際空港に到着したパレスチナ人153人は、パスポートにイスラエルの出国スタンプが押されていなかったため、機内に12時間足止めされた。
慈善団体「ギフト・オブ・ザ・ギバーズ」が宿泊場所を提供すると保証したのを受け、内務省は13日夜に降機を許可した。
ラマポーザ氏は14日、記者団に対し「彼らは追放されたようだ」「彼らはガザから来た人たちで、不可解にも(ケニアの)ナイロビ経由の飛行機に乗せられ、ここへ来た」と述べ、南アは「詳細」について調査するが、「同情心から」このグループを受け入れたと付け加えた。
内務省によると、130人が南アに入国し、残る23人は他の目的地へ向かう便に乗った。
ギフト・オブ・ザ・ギバーズ創設者のイムティアズ・スーリマン氏によると、10月28日にもパレスチナ人176人を乗せた飛行機がヨハネスブルクに到着しており、乗客の一部は乗り継いで他の国に向かったという。
在南ア・パレスチナ大使館は13日、パレスチナ人を乗せた飛行機について「未登録で誤解を招く組織によって手配された」と説明。この組織は「ガザのパレスチナ人の悲惨な人道的状況につけ込み、家族をだまし、金銭を巻き上げ、不正かつ無責任な方法で渡航を手助けしている」という。(c)AFP