「事件班長」(c)news1
「事件班長」(c)news1

【11月14日 KOREA WAVE】「財閥の御曹司」を名乗った交際相手は運転手だった――。出版会社に勤務する韓国の40代女性がJTBCの番組「事件班長」でこんなエピソードを明かした。

それによると、読書会で出会った男は「証券会社出身の事業家で、父は中堅企業の役員」と自己紹介し、高級住宅の豪邸を「自宅」と偽るなど金持ちを装っていた。

女性が不信感を抱く中、男は「高待遇で転職をあっせんする」と持ちかけた。だが、転職先とされた会社の住所には全く無関係な企業が入居しており、説明がうそだと分かった。

その後の調査で、男の正体は大手財閥関係者の運転手であることが判明。仕事中に耳にした話を自分の体験のように語っていたのだ。豪邸も他人のものだった。

女性が別れを切り出すと、男はスマートフォンを奪い取り「別れるなら返さない」と脅迫。何度も自宅にやって来て、郵便物を勝手に開封するなどストーカー行為を続けた。これを受けて女性は親元へ避難し、警察に告訴した。

SNSで被害を明かすと他にも同様の被害に遭っている女性がいることが分かったという。

心理学者のパク・サンヒ氏は「男性は強い劣等感と富への執着から虚構を作り上げたのだろう。女性を支配しようとするガスライティングの典型例だ」と分析している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News