【11月16日 CNS】「国内大循環」を主体とするとは、決して門を閉ざして内向きに運営することではない。むしろ国内需要の潜在力を発揮し、国内市場と国際市場をよりよく結びつけ、国内外の市場と資源を相互に活用することを意味している。

では、対外開放の質と内外の連動性をどう高めるのか。その生きた答えを示しているのが、沿岸でも国境沿いでもない内陸の県級市・義烏市(Yiwu)だ。新たな発展構造のもとで、中国と世界が「双方向に歩み寄る」象徴的存在として、義烏の「小さな商売」は国家戦略と三つの次元で結びついている。

第一の論理:双循環は「閉じる」ではなく「つなぐ」

義烏が「世界中から買い、世界中へ売る」ことができる背景には、閉鎖的な運営ではなく、国内大循環の「強力な支え」がある。義烏の「小商い」が世界に広がったのは、中国に完備された産業体系があり、高度な物流ネットワークが整備され、全国統一市場のもとで商品と生産要素がスムーズに動き、ビジネス環境が絶えず改善されてきたからだ。国内の大循環が円滑に機能することで、義烏企業には広大な発展空間が生まれている。

さらに重要なのは、義烏の人びとが目を世界へ向けたことだ。彼らは「需要に応じた生産」を強みとするサプライチェーンを活かし、外国のバイヤーを惹きつけて団体で仕入れを行い、ライブコマースや越境ECを通じて製品を世界各地に届けている。こうして「中国の強い供給力」で「世界の大きな需要」を結びつけている。

第二の論理:循環を「通す」には、まず「滞りなく」

新たな発展構造を築くうえでの鍵は、経済循環のスムーズさにある。義烏が展開する「24時間止まらない」グローバルビジネスは、まさにこの循環を円滑にする効率革命そのものだ。

かつての対外貿易では、言語、物流、決済の壁があり、多くの中小企業が海外展開を望みながら踏み出せなかった。今では、義烏のクラウド倉庫とライブ配信拠点から「放送と同時に出荷」が可能になり、海外倉庫にはあらかじめ商品が補充され、決済・物流・アフターサービスまでが一体化している。これを支えているのが、国家による流通障害の解消策であり、商品・資金・情報の流れを効率化し、供給と需要のマッチングを最適化している。

さらに重要なのは、義烏の循環が産業チェーンの奥深くまで「通っている」ことだ。義烏の商人たちは新しい需要を即座に生産現場へフィードバックし、工場側はそれに応じて設計を改良し、品質を高めている。

第三の論理:「出て行く」だけでなく「立ち続ける」こと

義烏の「グローバルビジネス」は、流行を追って短期的に儲けるものではない。自らの「産業チェーンの自立性と安定性」によって足場を固めている。

アクセサリーから電子玩具に至るまで、義烏の商品群の背後には、浙江省(Zhejiang)の金型、広東省(Guangdong)の金属加工、江蘇省(Jiangsu)の繊維技術、そして義烏地元のEC運営やデジタル物流など、完全な産業チェーンが存在する。そこには技術革新の成果、サプライチェーンの安全性、そして「ブランドとして海外に打って出る力」が詰まっている。義烏の実践が示すように、産業チェーンを自らコントロールできてこそ、国際競争で主導権を握れる。国内のイノベーション基盤に根を張ってこそ、世界で長く、安定して歩めるのだ。

「羽根と砂糖を物々交換していた行商」から「クラウド倉庫で世界へライブ販売」へ。義烏の変貌は、新たな発展構造の縮図である。義烏の物語が示すのは、新たな発展構造とは「自分だけの世界に閉じこもる」ことではなく、「自らを軸に、世界とつながる」ことだ。国内大循環の「安定性」で国際循環の「活力」を支え、開放と協力の「広がり」でイノベーションと成長の「原動力」を引き出すのである。

今や中国の発展は世界と切り離せず、世界の発展もまた中国を必要としている。義烏の「グローバルビジネス」は今も続いており、これからも多くの中国都市が世界に示すだろう。中国の高品質な発展は、14億人のチャンスであると同時に、世界経済全体の成長機会でもあるのだ。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News