中国、ロシアが戦争遂行できるよう「巨額」の資金提供 フィンランド国防相
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【11月13日 AFP】フィンランドのアンティ・ハッカネン国防相は12日、中国はロシアが戦争を遂行できるよう「巨額」の資金提供を行い、欧州における安全保障上の脅威を増大させていると述べた。
ハッカネン氏はフィンランドの首都ヘルシンキで北欧諸国の国防相らとの会合に出席した後、AFPの取材に対し、「中国は今や、ロシアに軍資金として巨額の資金提供を行っている」と主張。
「ロシアは自国の資源だけでは長々と戦争を続けることはできないだろう。もちろんインドも他の方法で資金提供を行っているが、中国は極めて意図的に行っている」と述べた。
さらに、「中国は軍事部品を供給し、防衛産業で協力し、北極圏、インド太平洋、欧州地域で合同軍事演習をはじめとするさまざまな大規模活動を組織している」と付け加え、北大西洋条約機構(NATO)にとって大きな課題だが、対処可能だと述べた。
ハッカネン氏は、北欧諸国は将来の脅威に対抗するため、NATO北方防衛を支援するとともに、防衛協力を強化していると述べた。
「われわれは本日、北欧諸国の空軍の戦闘機250機を統合軍として運用することについて協議した」と述べた。
フィンランド、スウェーデン、アイスランド、ノルウェー、デンマークは、北欧地域における弾薬生産量を3倍に増やし、軍事移動回廊を整備する計画だという。(c)AFP