【11月13日 東方新報】「2025中国クルーズ産業発展報告」が9日、「2025上海クルーズ経済発展フォーラム」で発表された。同報告は2024〜2025年の世界および中国のクルーズ産業データに基づき、世界のクルーズ市場がV字回復を遂げ、中国市場がアジア全体の増加分の半分以上を占めていること、中国の国産ブランドによる市場シェアが40%に急上昇していることを示した。

中国交通運輸協会クルーズ・ヨット部会の常務副会長兼事務総長の鄭炜航(Zheng Weihang)氏によると、今年1月から9月までの間に中国のクルーズ船による航海は合計376便に達し、その大部分が中国国内の母港を発着する航路だった。クルーズ旅行者の受け入れ人数は前年同期比で20%以上増加しているという。

上海工程技術大学(Shanghai University of Engineering Science)管理学院副院長で上海国際クルーズ経済研究センター副主任の葉欣梁(Ye Xinliang)氏は、「中国のクルーズ産業はいま、量的回復から質の高い発展へと移行する重要な段階にあり、2025年はその転換点にあたる」と報告の中で述べた。

米客船大手ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)の社長兼CEOジェイソン・リバティ(Jason Liberty)氏は「中国市場では消費需要の拡大が続き、クルーズ産業は新たな章を迎えています。上海市、天津市(Tianjin)、広州市(Guangzhou)などの母港は近代化が加速し、ビザや港湾通関の利便化政策も追い風となっています。こうしたポジティブな要素が、中国のクルーズ産業を前進させる強い原動力となっており、今後の展望には大きな期待を抱いています」と語った。

MSCクルーズ(MSC Cruises)は2016年から中国市場に参入し、複数の大型客船を投入して母港航路の運航を開始。2025年には中国人旅行者向けに設計された新しい航路をさらに拡充する計画だ。

MSCクルーズのCEOジャンニ・オノラート(Gianni Onorato)氏は「今年の中国クルーズ市場は、政策支援と産業チェーン全体の協力により力強い回復を見せています。この勢いは今後も続くでしょう。私たちは今後も中国市場への投資と展開を強化し、中国の母港運航シーズンを延長して、祝日や休暇に増える旅行需要に応えていきます」と述べた。

中欧国際工商学院院長で上海国際クルーズ経済研究センター主任の汪泓(Wang Hong)氏は「中国のクルーズ市場の未来は、より一層の開放と国際協調の上に築かれるべきです。世界のパートナーと協力を深め、市場を共に育て、発展の機会を分かち合うことが重要です」と語った。

今回のフォーラムは、第8回中国国際輸入博覧会(CIIE)の上海関連イベントの一つとして開催されたもので、CIIEの「磁力効果」を活かし、中国のクルーズ産業がより自信を持って開放的に世界市場と融合していくことを目指している。(c)東方新報/AFPBB News