【11月8日 AFP】ブラジルの最高裁判所は7日、極右ジャイロ・ボルソナロ前大統領(70)に対する27年の拘禁刑を支持する判断で過半数に達した。

極右指導者のボルソナロ被告は、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ現大統領の政権移行を妨害しようとしたとして、9月に同裁判所で有罪判決を受けていた。

検察によれば、軍上層部の支持を得られなかったため計画が失敗したという。

ボルソナロ被告の弁護人は、有罪判決には「重大な不当性」や「矛盾」があると主張し、刑期の短縮を求めていたが、この日審理した最高裁判事4人のうち3人が控訴棄却に票を投じた。

ボルソナロ被告は8月から自宅軟禁下にあり、ブラジル国内の法律ではすべての法的手段が尽きるまで収監されることはない。

今回の控訴が棄却されても、弁護側はさらに上訴する可能性はあるが、裁判所が審理を拒否すれば、ボルソナロ被告は収監される可能性がある。(c)AFP