米、南北スーダン係争地の国連平和維持活動支援から撤退を警告
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【11月6日 AFP】米国は5日、スーダンと南スーダンが2011年の和平合意を履行しない限り、両国間の係争地アビエイにおける国連平和維持活動の更新に反対する可能性を示唆した。
国連安全保障理事会の会合でマイク・ウォルツ米国連大使は、15日に期限を迎える国連アビエイ暫定治安部隊(UNISFA)の任務延長に対する米政府の条件を提示した。
ウォルツ氏は「スーダンと南スーダンが歴史的かつ重大な内部の課題と不安定に直面していることを認識しているが、それが2011年の和平合意に基づく主要な約束を履行する責任を免除するものではない」とし、双方が「2011年の和平合意とUNISFAの任務を守らなければならい。そうして初めて米国の支持が得られる」と続けた。
アビエイの地位は、南スーダンが2011年に独立して以来、未解決のままとなっている。
スーダンは現在、激しい内戦の渦中にある。
国連当局者は南スーダン軍の存在や、2023年からスーダンで権力闘争を繰り広げている即応支援部隊(RSF)の存在について懸念を示している。
ドナルド・トランプ大統領が今年1月に再就任してから、米国は国連に対する批判を強め、国連平和維持活動への予算拠出を大幅に削減している。(c)AFP