スーダン内戦、10月の民間人死者が内戦開始以降で最多に
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【11月5日 AFP】2023年4月に軍と準軍事組織の間で内戦が始まって以来、スーダンでは先月(10月)、民間人の死者がこれまでで最も多く記録された。
米国に拠点を置く監視団体「武力紛争発生地・事件データプロジェクト(ACLED)」は、10月に死亡が確認された民間人は1545人に上るとした。
全体の死者数は約3000人で、これは2024年10月に準軍事組織・即応支援部隊(RSF)が中部アルジャジーラ州で攻撃を激化させた際の過去最多3240人をわずかに下回る水準となった。このときは民間人966人が犠牲となっていた。
ACLEDによると、2023年4月中旬以降、スーダンではこれまでに約4万9800人の死者が確認されており、このうち約1万5300人が民間人。ただし、未確認の犠牲者も多く、実際の数はさらに多いとみられる。
死者の約半数は北ダルフール州とハルツーム地域で報告されており、それぞれ約1万4000人、約1万1200人に上る。
この内戦は、国の東部と北部を支配する正規軍と、西部ダルフール全域を制圧したRSFとの間で続いている。
RSFは先月、18か月に及ぶ包囲戦の末、ダルフール地域で政府軍の最後の拠点だったファシェルを制圧。ACLEDによると、ファシェルとその周辺地域では10月に2176人の死者が確認され、そのうち1385人が民間人だった。(c)AFP