【11月3日 AFP】イランの首都テヘランに飲料水を供給する主要水源の一つが、歴史的な干ばつの影響で2週間以内に枯渇するおそれがあると、国営メディアが2日、警告した。

人口1000万人を超える首都に水を供給する五つの貯水池のうち、アミール・カビール貯水池は「容量の8%にあたる1400万立方メートルの水しか残っていない」と、水道会社の責任者が国営イラン通信(IRNA)に語ったという。

この水量では、テヘランへの供給を維持できるのは「2週間」程度にとどまるとされた。昨年の同時期には8600万立方メートルを保持していたという。

イランは現在、数十年ぶりの深刻な干ばつに見舞われている。地元当局によると、テヘラン州の先月の降水量は「過去100年でほとんど例がない」ほど低かった。

アミール・カビール以外の貯水池の状況については、詳細が明らかにされていない。(c)AFP