トランプ氏、ベネズエラとの戦争否定もマドゥロ大統領の終わりは近いと発言
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【11月3日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は2日、南米ベネズエラへの介入の可能性について矛盾したメッセージを発し、同国との戦争が差し迫っているとの懸念を否定しながらも、ニコラス・マドゥロ大統領の終わりは近いと述べた。
トランプ氏は2日に放送された米CBSの「60ミニッツ」のインタビューで、米国がベネズエラと戦争になるかと問われると「それはない。そうはならないと思う」と述べた。
一方で、マドゥロ氏が大統領を務める期間が終わりに近づいているかと問われると、トランプ氏は「そうだ。そうだと思う」と答えた。
米国で麻薬関連の容疑での起訴されているマドゥロ氏は、米政府が麻薬密輸を口実として「政権交代を強要」し、ベネズエラの石油を奪おうとしていると非難している。
米国はカリブ海に軍隊を派遣して、麻薬密輸船とされる複数の船舶に対して攻撃を行っている。カリブ海および太平洋での攻撃は、ここ数週間で15件以上に及び、少なくとも65人が死亡している。
トランプ政権はこれらの小型船舶について、麻薬を運搬しているとみられることから米国の国家安全保障に対する脅威と位置付けているが、専門家は、たとえ既知の麻薬密売人を標的としたものであっても、こうした攻撃は超法規的殺人に当たると指摘している。(c)AFP