「アルデンヌのノートルダム」 歴史的な仏修道院が焼失
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【11月3日 AFP】フランス北東部アルデンヌ県にあるモンデュ修道院で2日、火災が発生し、数世紀にわたる文化遺産である建物が消失した。地元自治体と消防当局がAFPに語った。
タネルモンデュ村のアンヌ・フラポン村長は、「アルデンヌのノートルダム」と称した古代修道院の消失を嘆き、「建物には多くの木材が使われていました。屋根も床ももうありません。残っているのは壁だけです」と話した。
火災は2日朝に発生し、近くを通りかかった人が通報した。発表によると、消防隊は午前10時ごろに現場に到着し、6時間後に火の勢いを抑えることに成功した。
現場では消火活動が続いており、損傷具合から建物が崩壊する恐れがあるという。火災の原因は明らかになっていない。
深い森の中にたたずむカルトジオ会のモンデュ修道院は1130年に建てられており、起源は約900年前にさかのぼる。
その後17世紀に再建されたが、フランス革命により修道士はこの地を離れることを余儀なくされた。1946年には歴史的記念物の指定を受けていた。(c)AFP