世界遺産コルドバのメスキータで火災、すでに鎮火し建造物は無事
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【8月9日 AFP】ユネスコ世界遺産に登録されているスペイン・コルドバのメスキータで8日、火災が発生した。消防による迅速な消火もあり、モスクから大聖堂に転用された歴史的建造物は無事だったと、コルドバの市長は述べた。
広く拡散された映像には、年間200万人が訪れる観光名所の内部から炎や煙が立ち上る様子が映し出されていた。
コルドバのホセ・マリア・ベリード市長は「記念碑は守られた。延焼はなく、大惨事にはならない、そう言っておこう」と地元テレビ局に対し述べた。
また市長はX(旧ツイッター)に「コルドバ消防隊の迅速かつ見事な対応で、大惨事を回避した。火災は現在鎮火しており、今夜は消防隊と地元警察の一団が現場にとどまり、リスクを防ぐ」と投稿した。
8日午後9時(日本時間9日午前4時)ごろに発生した火災は、2019年にパリのノートルダム大聖堂を襲った火災の記憶を呼び起こすものとなった。
地元紙は、機械式の掃除機が発火したと報じている。
イスラム建築の宝石とされるメスキータは、8世紀から10世紀にかけて、当時のムスリム統治者である後ウマイヤ朝のアブド・アッラフマーン1世によってモスクとして建築された。13世紀のキリスト教徒によるレコンキスタ後は大聖堂に改装され、以降は数世紀にわたり改修が行われた。(c)AFP