【10月30日 AFP】シリア北部と北東部を実効支配するクルド人勢力主体の民兵組織シリア民主軍(SDF)が29日、シリア政府軍にミサイル攻撃を実施し、兵士2人を殺害、1人を負傷させた。国営シリア・アラブ通信(SANA)が報じた。SDFは関与を否定し、兵士らは地雷を踏んで死亡しだと主張している。

SANAはシリア国防省の情報として、ティシュリンダム付近の政府軍の駐屯地がSDFによる誘導ミサイル攻撃を受け、兵士2人が死亡、1人が「重傷」を負ったと報じた。

SDFは声明で「この情報は誤りだと断言する」と述べ、兵士の死傷への関与を否定し、「地雷の爆発」によるものだと主張した。

政府はSDFが「以前の合意に違反した」と非難した。

10月初旬、アレッポでの死傷者を出した衝突の後、SDFと政府は停戦に合意した。

SDFは、「緊張緩和と接触線沿いの安定維持の原則へのコミットメント」を再確認したと述べた。

昨年12月にバッシャール・アサド政権が打倒されて以来、SDFは新生シリアにおけるクルド人勢力の将来をめぐって政府と衝突している。(c)AFP