【5月13日 AFP】トルコの非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)は12日、40年以上にわたる武装闘争の終結と組織の解散を発表した。これにより、トルコ政府との間で続いてきた長年の対立に終止符が打たれることになる。

PKKは1970年代後半、指導者アブドラ・オジャラン氏によって設立され、1984年に武装闘争を開始。これまでに4万人以上が犠牲となっており、トルコ、アメリカ、欧州連合(EU)はPKKを「テロ組織」に指定している。

PKKは党大会を開催した後、「解散と武装闘争の終結を決定した」と声明で発表。同組織は「クルド問題を民主的な政治を通じて解決できる段階にまで」導いたとの考えを示した。

トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領はこの決定を歓迎し、「(トルコの)平和と友愛を維持するための重要な決断だ」と述べた。

さらに、「われわれは、障害を乗り越え、偏見を打破し、不和のわなを断ち切りながら、テロのないトルコという目標に向かって着実に進んでいる」と語った。

PKKのこの決定は、シリアやイラクの当局者、欧州連合(EU)、国連からも、地域の安全保障を高める動きとして歓迎されている。

オジャラン氏は今年2月、1999年から収監されている刑務所からPKKに対し、武装解除と組織の解散を呼び掛けていた。(c)AFP