【10月25日 AFP】オーストラリア国防軍の女性兵士・職員らが24日、軍内に広範かつ組織的な性暴力、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)、性差別があったとして国を相手取り2003年11月から2025年5月までの約21年間に虐待を受けた女性たちを代表して集団訴訟を起こした。

法律事務所JGAサドラーのジョシュ・アイルワード弁護士は声明で、「オーストラリア国防軍の女性兵士・職員にとって、最大の安全上の懸念は戦争の脅威ではなく、職場における性暴力の脅威であることが多い」と述べた。

「性暴力やセクハラ、いじめ、レイプ、物理的な危害といった報告にオーストラリア国民は衝撃を受けるだろうが、さらに憂慮すべきは、勇気を出して告発した女性たちに対する残忍な暴行だ」と述べた。

シドニーの連邦裁判所に提起されたこの集団訴訟は、オプト・アウト方式で審理されている。つまり、申し立てられた虐待を受けていないと宣言しない限り、対象期間に勤務していたすべての女性が対象となる。

JGAサドラーによると、集団訴訟には数千人の女性が加わる見込み。

オーストラリア国防省は、この集団訴訟を認識していると述べた。

同省の広報担当者は、「国防軍の兵士・職員は全員が尊重される権利を有し、良好な職場環境を享受すべきだ」「国防軍に性暴力や職業倫理に反する行為があってはならない」「国防省は、取り組むべき課題があることを認識している」と述べた。

集団訴訟の主たる原告4人のうちの1人は、基地内で行われたパーティーの後、痛みを感じて目を覚ますと、裸にされていて体にはあざや引っかき傷が残されていたと主張している。パーティーの後、4人の男性兵士と一緒に会場に残されたという。

JGAサドラーの声明によると、この女性は倉庫で性的暴行の有無に関する検査を受けた。

性的暴行を告発したことで、この女性は行動を制限されたが、加害者たちは自由に行動できたという。

さらに、女性は基地の共用設備の使用を禁じられ、男性兵士たちから中傷され、やがて別の基地に転属させられたという。(c)AFP