【10月25日 AFP】英国の与党・労働党は24日、長らく保持してきたウェールズ議会(セネッズ)で議席を失った。来年の地方選を前に苦境に立たされているキア・スターマー首相にとって不吉な兆候だ。

労働党は1999年のウェールズ議会創設以来、第1党でありつづけ、南ウェールズのケルフィリー選挙区ではこれまで負けたことがなかった。だが、今回の補欠選挙では3位に終わった。

ウェールズの民族主義政党、プライド・カムリが議席を獲得し、ナイジェル・ファラージ氏率いる反移民政策を掲げる政党「リフォームUK」が36%の得票率で2位となった。労働党の得票率はわずか11%だった。

勝利したプライド・カムリのリンゼイ・ウィットル氏は開票結果発表の場で、労働党の票は「跡形もなく消え去った」と述べた。

労働党は1世紀以上にわたり、伝統的に労働者階級が占める南ウェールズの政治を支配してきた。かつてこの地域では鉱業などの重工業が盛んだったが、そうした工場はここ数十年でほとんどが閉鎖された。

労働党は1918年の結成以来、英国議会でもケルフィリー選挙区の議席を保持している。

昨年7月にスターマー氏が就任して以来、世論調査での支持率が急落している労働党は、来年5月にウェールズ、ロンドン、スコットランドで行われる地方選挙で有権者をつなぎとめるという困難な課題に直面している。スコットランドでの地方選挙では、独立派のスコットランド国民党が引き続き政権に就くと見込まれている。

多くの世論調査の政党支持率では、今年に入ってからリフォームUKが2位に10ポイント以上の差をつけて首位となっているが、総選挙は2029年まで実施されないと見通しとなっている。(c)AFP