不法移民急増で高まる不満、対策不足の英政府に批判
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【10月24日 AFP】今年これまでに小型ボートで英国に到着した不法移民が約3万7000人に達し、2024年の年間合計を上回ったことが23日に明らかになり、政府の越境対策に対する新たな圧力が高まっている。
英内務省の発表によると、フランス北部から英南部沿岸へ渡った不法移民は合計3万6954人で、昨年の年間合計3万6816人をすでに超えた。
今回の統計により、今年は約4万5000人が到着した22年に次ぐ過去2番目の越境件数が記録される見通しとなった。
この数字は、危険な渡航に高額な料金を課す人身売買組織を「壊滅させる」と約束していたキア・スターマー首相にとって大きな頭痛の種となる。
移民数の増加に対する国民の不満の高まりは、ナイジェル・ファラージ氏率いる右派政党「リフォームUK」の急速な台頭を招いている。スターマー氏はフランスとの送還合意など一連の政策発表でこれを抑え込もうとしてきたが、目に見える成果はまだ出ていない。
内務省は同日、英仏政府の「一人入国、一人送還」合意に基づき、42人の「違法移民」がフランスへ送還されたと発表した。しかし、9月の合意開始時にフランスへ送還されたイラン人移民が先週再び小型ボートで英国に再入国しており、制度の欠陥が露呈している。
影の内務相を務める野党・保守党のクリス・フィルプ氏はX(旧ツイッター)に「政府の見せかけの送還制度は茶番に成り下がっている」と投稿。ファラージ氏も、SNSでこの制度を「完全な失敗」と批判している。(c)AFP