【10月24日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は23日、米国のロシア石油大手2社に対する制裁について、「深刻だ」と述べたが、ロシア経済に対する影響は限定的だとの見解を示した。

ドナルド・トランプ米大統領は22日、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表するとともに、ウクライナ紛争終結に向けたロシアとの交渉が「進展していない」と不満を表明した。

プーチン氏は記者団に「制裁はもちろん我々にとって深刻。それは明らかだ」と語った。

制裁は「非友好的な行為」であり、「回復し始めたばかりのロシアと米国の関係を強化するものではない」と述べ、トランプ氏の対応を非難した。

しかし、「制裁は一定の結果を及ぼすだろうが、我々の経済的な繁栄に大きな影響を与えることはない」と語った。

また、ウクライナが求める米国の巡航ミサイル「トマホーク」でロシアが攻撃された場合、その対応は「非常に強力になる」と警告した。

一方、「対話は、対立やいかなる紛争、特に戦争よりも常に良い。我々は常に対話の継続を支持してきた」と述べ、米国との対話に前向きな姿勢を示した。(c)AFP