【10月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領が連邦政府の独立機関、特別検察官局(OSC)のトップに指名した弁護士のポール・イングラシア氏(30)は21日、「ナチス的な一面」を持っていると自慢していたと報じられたのを受け、指名を辞退すると発表した。

イングラシア氏をめぐっては、今週メディアで人種差別的な内容のテキストメッセージが報じられたことを受け、民主党と共和党の双方から批判が高まっていた。

イングラシア氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「残念ながら現時点では共和党の票を十分に得られないため、23日に予定されていた、特別検察官局に就任するための上院国土安全保障・政府活動委員会の公聴会を辞退する」と述べた。

イングラシア氏は23日、共和党が僅差で多数派を占める上院の指名承認公聴会に出席する予定だった。

ポリティコが20日、イングラシア氏が共和党員数人とのテキストチャットで「ナチス的な一面」を持っていると自慢し、米黒人運動指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の祝日の廃止を主張していたと報じたことで、指名をめぐる論争が巻き起こった。

ポリティコによると、イングラシア氏は2024年1月のチャットで「MLKジュニア牧師は1960年代のジョージ・フロイドであり、彼の『祝日』は廃止され、本来あるべき地獄の第七圏に放り込まれるべきだ」と書き込んだとされる。

イングラシア氏の弁護士アンドリュー・パルツィク氏は、テキストメッセージの真偽を確認することなく、これらのメッセージは「文脈から切り離され」たもので、「自嘲と風刺的なユーモア」に満ちていると述べた。

特別検察官局は、連邦政府職員の権利を保護し、連邦政府の内部告発者を報復から守る任務を負う独立機関だ。(c)AFP