【10月22日 AFP】ナイジェリア中部の幹線道路で21日、タンクローリーが横転・爆発し、漏れ出た燃料を持ち去ろうと集まった住民ら少なくとも29人が死亡、42人が負傷した。当局が明らかにした。

ナイジェリアでは同様の事故が相次いでいる。今回の事故はナイジャ州ビダとアガエを結ぶ道路で発生した。

国家緊急事態管理庁の現地コーディネーター、イブラヒム・フサイニ氏はAFPに対し、「タンクローリーが横転し、積み荷の燃料が漏れ始めた。人々が燃料を集めようと集まったところ、タンクローリーが爆発し、人々は火傷を負った」「29人が死亡、42人が負傷した」と述べた。

道路の整備が不十分なナイジェリアではタンクローリーが横転し、漏れ出た燃料を持ち去ろうと住民が集まったところで爆発する事故が相次いでいる。こうした事故は、速度超過や交通規則違反などが原因であることが多い。

ボラ・ティヌブ大統領が2023年5月の就任と同時に燃料補助金と通貨統制を廃止したことで生活費が高騰し、国民は大きなリスクを負ってでも燃料を手に入れようとするようになった。(c)AFP