【10月21日 AFP】米控訴裁判所は20日、ドナルド・トランプ大統領によるオレゴン州ポートランドへの州兵派遣を認める判断を示した。州兵の動員は同州知事が反対している。

第9巡回区控訴裁判所は、トランプ氏が州兵を連邦の指揮下に置いたことについて、「法的権限に基づく行為である可能性が高い」と指摘。この判断により、州兵約200人が連邦政府庁舎を警備するために派遣される見通しとなった。当局によると、ポートランドの庁舎周辺では抗議デモ参加者らが移民法の執行を妨害しているという。

オレゴン州の連邦地裁は今月、州兵派遣の一時差し止めを命じていたが、控訴審では3人の判事のうち2人がこれに反対する判断を下した。

ポートランドは、ロサンゼルス、ワシントン、メンフィスに続き、トランプ政権による州兵派遣の新たな焦点となっている。(c)AFP