「いじめ」統計が存在しない韓国軍…暴行・苛酷行為は海軍>陸軍>空軍の順
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【10月20日 KOREA WAVE】韓国で先月、現役の陸軍大尉が上官からの暴言やいじめを訴えた末に自ら命を絶つ事件が起き、衝撃が広がった。このような中、過去6年間に軍内部で発生した「苛酷行為」が計543件に上ることが確認された。
ただ、民間社会では「職場内いじめ防止法」が施行され意識が高まっているのに対し、軍では「いじめ」を独立した項目として集計しておらず、依然として「暴行・苛酷行為」だけで事件を管理している実態が明らかになった。専門家は「データが不十分では、文化改善も進まない」と警鐘を鳴らしている。
国会気候エネルギー環境労働委員会所属のキム・ソヒ議員が国防省から受け取った資料によると、2020年から2025年上半期までに軍検察に報告された苛酷行為は543件だった。
軍別では、海軍(海兵隊含む)308件、陸軍187件、空軍48件の順。海軍は近年増加傾向にあり、2020年34件 → 2021年30件 → 2022年33件 → 2023年68件 → 2024年112件 → 2025年上半期31件と推移した。
事件の約半分は起訴に至らなかった。6年間の不起訴率は、陸軍41.7%、空軍50%、海軍39.6%。起訴された事件のうち、実刑判決はわずか2件。罰金刑が最も多く78件、次いで執行猶予8件、宣告猶予3件、無罪4件だった。現在も52件が移送、19件が審理中だという。
陸軍は苛酷行為とは別に、刑法・軍刑法上の暴力犯罪を別途集計しており、同期間に計3010件が発生している。これは軍内での暴力・人権侵害が依然として根深いことを示している。
2019年の「職場内いじめ防止法」施行以降、雇用労働省への通報件数は▽2019年:2130件▽2020年:5823件▽2021年:7774件▽2022年:8961件▽2023年:1万1038件▽2024年:1万3601件――と年々増加している。
民間では発生・通報・調査・措置までがシステム化されているのに対し、軍では「いじめ」を法的・統計的に独立管理していない。このため、上官による不当行為の実態が過小評価されている可能性が高い。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News